マイクロ流路
PDMS Solutions
- 弊社では PDMS(polydimethylsiloxane)材を使った Solution を提供致します。
- マイクロ流路チップ(マイクロ流体デバイス)をはじめ、PDMSの特徴を活かしたあらゆるサポートが可能です。
PDMS の特徴
- 生体観察等に影響の少ない材料です。
- 可視光領域での光透過性は90%以上であり、分析/観察などに有効です。(石英・ガラスやアクリル、ポリカーボネート材等に匹敵します)
- 自家蛍光が低い
- 転写性がよく、弊社で使用する Si 鋳型からのインプリント時、寸法の変化がほとんどありません。
- 耐熱性が高い(短時間であれば250℃程度まで)
- 耐薬性に優れている
- 表面祖度に優れている(Sa値:0.007um オリンパス株式会社様アプリケーションノートより)
弊社のアドバンテージ
- 弊社では社内に有する半導体製造設備(マイクロ流路の加工動画はこちら)を活用し、ミクロンレベルでのマイクロ流路の製作が可能となっております。これらはフォトリソグラフィ技術を基本原理とし、非常に微細な加工が可能となります。
- 微細加工に加え、非常に深い流路(500um)やハイアスペクト品(5倍程度)にも対応加工です。さらに、3D形状の複雑な流路形成も可能です。(加工事例ページはこちら)
- デザインから製造までの社内一貫体制となっており、ポンチ絵等、簡単な仕様からでもお受けすることが可能です。
- Si 鋳型を利用することから、金属鋳型等と比べて安価に試作開発品にお役立て頂けます。
- 短納期に対応致します。最短で2週間程度。(デザイン仕様による)
- 「No」とは言いません。あらゆる案件に果敢に挑戦致します。
接合技術
・接着剤を使用しない分子接合を行います。
・PDMSとガラスのみならず、PDMSとプラスチックとの接合も可能です。
・PDMS-ガラス材との接合は強固であり、送液圧は 0.5MPa までの耐圧があります。
表面処理
・プラスチックやPDMS(シリコーンゴム)への親水化が可能です。
・親水効果は12ヶ月以上保持します。(水接触角にて10deg程度)
・さらにタンパク質吸着抑制、細胞接着抑制処理も可能です。
マイクロ流路チップの用途・可能性・将来性
PDMSを使用したマイクロ流路は様々な分野に活用できる技術であり、その応用範囲は多岐に渡ります。
DNA検査、PCR検査、各種生体分析等の医療用途のみならず、化学分野、バイオ分野や環境分野への展開が期待出来ます。
昨今では、シリコーン樹脂の特徴を活かしたマイクロLED(MicroLED)/ミニLED向けマストランスファースタンプツール等への応用が広がっております。
医療分野 |
DNA検査、各種生体分析、診断機器、製薬開発 等 |
化学分野 |
有機合成、化学物質分析、液晶技術への応用 等 |
環境分野 |
水質や土壌モニタリング 等 |
食品分野 |
食品衛生管理 等 |
測定分野 |
分析機器への活用 等 |
マイクロ流路チップ(マイクロ流体デバイス)
マイクロ流路チップ(マイクロ流体デバイス)は、MEMS技術などの微細加工技術を利用して微小流路や反応容器を作成し、バイオ研究や化学工学へ応用するためのデバイスを総称し、microTAS(micro Total Analysis Systems)やLab on a Chipなどとも呼ばれる研究分野になっています。
マイクロスケール空間を利用することで従来の大がかりで煩雑な分析や化学操作を小型化することを目的としています。
抗体との反応や細胞分離・抽出から、溶液の混合、精製、検出といった様々な操作が可能であり、血液検査用チップをはじめPCR検査で使用出来る温度サイクル用の蛇行流路チップ等の製作も出来ます。
また、マイクロスケール空間である為、微量試料で高速反応が得られるとともに、貴重な試料の使用や廃液処理が減量できます。省スペースで気軽に使用できるので、研究や開発といった用途にも最適です。